2006年11月02日

ノルシュテインあれこれ

 ユーリー・ノルシュテインのアニメーション(2006年11月末までYahoo!動画で無料配信中、DVDは2007年1月に廉価盤が再発予定)については、もはや多言を要すまい。私自身も『アートアニメーションの素晴しき世界』『ロシア・アニメ』、その他で文章を書いてきた。

 思い返せば一昔前、1993年にエイゼンシュテイン・シネクラブで企画した国際シンポジウムで日本に招いたときは、まだ知る人ぞ知るという感じだった。ただ、当時すでにアニメーターの間ではよく知られていて、1994年に開催したワークショップには、すでにプロとして活躍している人も含むアニメーターたちが受講生として並んでいて、主催したこちら側が驚いたものだ。

 その頃から通訳としてノルシュテインの日本におけるパートナーとして活躍を続け、絵本(『きりのなかのはりねずみ』『きつねとうさぎ』『アオサギとツル』)をはじめとするノルシュテイン関係の本の翻訳にも携わってきた児島宏子さんが、ノルシュテインのアニメーションについての本を書いている。

児島宏子『アニメの詩人ノルシュテイン 音・響き・ことば』(2006、東洋書店〈ユーラシア・ブックレット〉)

 ノルシュテイン作品の背後には、世界中の美術、文学、音楽などの広大な宇宙が広がっていることが、監督作品6本に即して説明されていく。語りたいことが多すぎるせいか、説明が舌足らずな部分がなくもないが、ノルシュテインの作品世界に魅せられた人にとって、その奥深さを知るための手頃なガイドとなるだろう。


posted by 井上 徹 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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